半ば冗談ですが、ワタシは大量に保有しているビートたけし師のANNをデジタル化する作業をライフワークに位置づけております。音声チェックも兼ねながらの作業なので、これまでに120分テープで200本近くの音源をデジタル化するまでにかれこれ3年近くを費やしている状況だったりします。毎週末に1本のペースで作業が進めばとは思いますが、ボクシングやらライヴやら落語やら野球で土日が両方ともぶっつぶれるなんてこともザラですから(笑ぃ
で、デジタル化がかなり進んだこともありこの週末に「講談社討ち入り事件」直後のテープの封印を解きました。'86年12月12日・19日・26日の3本。一応録音はしときましたが、録音したっきりで20年近く再生したことがなかったテープです。
若き日のうえちゃん(LF上柳昌彦アナ)がリスナーから意見を募集していたり、高田さん&塚ちゃん(CX塚越孝アナ)が傑作選を肴にあれこれしゃべったり。
12/26の放送では、事件後はぢめて公の場に姿を現したたけし師の記者会見が放送されておりました。今聴き返してみても、捜査が継続中であるがゆえに(後に被告人となることが確実なたけし師が)不用意な発言をすれば即量刑に反映しかねない状況にあるにもかかわらず、『軍団を引き連れてフライデー編集部へ行ったこと』とか、被取材者側が『暴力行為に及んだこと』に関する言質を直接引き出そうとするイエロー(似非)ジャーナリストどもの質問は聴くに堪えませんでした。戸田弁護士の言葉を遮って甲高い声で挑発的質問を投げかけたあの男記者。弁護士が「ここは議論をする場所ではない」と言ったにもかかわらずでっかい声で質問しようとした下劣な野郎。あいつは誰だったんだ。
昨年末、某女優が過去の男性遍歴を実名入りで書いた件に関してワタシは「ゲーノージンはその気になればプライヴェートも商売にできる人種だから」と書きました。少なくとも、この件については当事者の一方が直接関わっているわけですからワタシは否定的見解を示さずにおいたのです。当事者のもう一方もゲーノージンなのですから、某女優のアクションにどう対応するか次第で(それこそ商売っ気を出せば)何らかの仕事にありつける=小銭稼ぎができる可能性があったからです。直接経済的利益になったかどうかはともかく、さんま師のリアクションはさすがでしたね。少なくともイメージダウンに伴う経済的損失は免れたわけですから。
これに対し、たけし師の場合は愛人とゆー存在であったとはいえメディアがプライヴェートを暴露した相手はゲーノージンではありませんでした。カノジョ自身がプライヴェートを商売とする手段を持たない以上、不特定多数の目に触れる(ひいてはたけしの愛人と後ろ指を指される)リスクのみを背負わせるマスメディアの姿勢は、報道被害とゆーものに無頓着な、いわゆる「報道の自由」に胡座をかいた傲慢な姿勢と断じざるを得ないとワタシは考える次第です。
…ってことはすでにこの時にリスナーからの意見などでサジェッションされてたんですけどね。納豆ダイエットの捏造放送といいそれを本気にする視聴者といい、20年前と比較すると送り手も受け手も馬鹿レヴェルがアップしてるんじゃないかなぁ。