今日、ワタシがメディアにおいて見聞きした範囲においては、残念ながら…とゆーか予想どおり「核心に迫る」ものはほとんどありませんでした。堀江氏の経営手法に言及するのはまぁ欠かせないとしても、大部分の時間を使ってイメージ映像を流したり、「ホリエモンが今までやってきたこと」をダラダラ羅列したりするテレビ屋のおつむはやっぱり芯まで腐ってますね。あと、ライブドアの株価推移とM&Aを1枚のフリップで見せたりして「ホリエモンってやっぱり…」と視聴者に予断を与えるような構成はほとんど犯罪ですぜ。自民党幹部とのつながりなんて、ほんの添え物としか思えませんでしたし。
何よりワタシが訝しく思っているのは、なぜ暗くなってからのガサ入れだったのかということ。こないだの姉歯事務所やら総研の家宅捜索は朝だったじゃないですか。
ワタシは、あの時間帯にガサ入れを持ってきたということは、一般ピーポーへのインパクトを最大限にしようという意図があったと考えます。連続殺人犯の宮崎勤の判決にしても、ヒューザー小嶋社長の証人喚問にしても、以前から今日にセッティングされていたのは明らかです。そこへ「ライブドアガサ入れ」をぶつけたらどうなるか?答えは朝刊の1面を見れば一目瞭然でしょう。スポーツ紙は軒並み1面げっちゅーしてたじゃないですか。夕刊1面より朝刊1面にどかんと載る方がインパクトが大きいことは経験的にわかるでしょう。それに、朝のガサ入れだったら当然その日の朝刊には載りませんから、大多数のサラリーマンは夕方以降にならないと詳細を知るのは難しく、鮮度がやや劣化した分インパクトが弱くなるわけです。そこで、いわゆる「負け組」へ向けて当日の夜に速報をぶつけ、翌朝の新聞で追体験させてヒルズ族に代表される「勝ち組」たちへの反感を煽る…結果として、目先の耐震強度偽装に関する世間の耳目を逸らすのが狙いじゃないかとワタシは推測しています。
もっとも、姉歯とか総研の場合、ガサ入れに行ったのは東京地検特捜部じゃなく警視庁・千葉&神奈川両県警の合同捜査本部だったんですけどね。とは言え、耐震強度偽装だって地検が動いてもおかしくないぐらいの大事件です。今後の展開いかんによっては政界にも司直の手が伸びる可能性が十分あるわけですから。ただ、野党も昨年の総選挙で堀江氏を担ぎ出そうとした経緯がありますから、この件についてあんまり深く追求するとかえって逆効果になります。特に、民主党は参院選を視野に入れて「より戦いやすい」方を選ぶ…すなわち今後の国会におけるウェートはまた耐震強度偽装の問題に戻るんじゃないでしょうかねぇ。
あっそうそう、朝ズバッ!でみのもんた氏が堀江氏を批判したとかいう記事を読みましたが、これについてひとこと。
あんたんとこの会社(ニッコク)ってさ、独禁法違反で排除勧告受けた前歴があるじゃん。それも一度や二度じゃないんでしょ。てめぇがホリエモンのことをどうこう言えた立場かってーの。ふざけんな!