いちいちニュースサイトにリンクなんか貼ってられないので詳細は各自確認していただくとして…ライブドアが証取法違反の容疑で家宅捜索ですってね。ワタシは帰宅途中の車中でこの一報を知りましたが、真っ先に思ったのは
『なんで今頃ガサ入れ?』ということでした。
だって、例の風説の流布うんぬんは一昨年('04年秋)の話でしょ。1年以上も経ってから家宅捜索ってのはちょっと遅くありませんかね?ゆえに、ワタシは「誰かの都合でガサ入れがこの時期になった」と考えるわけです。
誰かって、自民党に決まってるじゃありませんか。当初、堀江氏が9月の総選挙に向けて自民党執行部からオファーを受けていたことは紛れもない事実です。最終的に彼は無所属で立候補しましたけど、広島6区で郵政民営化に反対のスタンスを取る亀井静香氏の対立候補となったわけですからしっかり自民党の思惑どおり刺客の役回りを演じたわけです。
時系列的に考えれば、自民党が総選挙以前に証取法違反の事実(あるいは疑いに足る証拠)を押さえていなかったとは到底考えられません。なぜなら、さらに以前('04年2月頃)ニッポン放送株大量取得に関して批判を加えた幹部クラスの者がいたわけですから、ライブドアは要注意の存在だったことに疑いの余地はないからです。それ以上突っ込まなかった(突っ込めなかった)のは、当事者の一方であるニッポン放送が新株予約権発行差止めを断念したからです(判決文は各自東京地裁&東京高裁のHPで検索されたし)。この時点で、表だって批判するよりむしろ世間の耳目を集める存在として堀江氏を何かの形で利用できないか…と(与野党問わず)どこかの政党が考えたとしても、決してこじつけとは言い切れますまい。
で、参院で郵政民営化法案が否決されて小泉純一郎が
衆議院を解散し、総選挙に打って出たわけです。堀江氏がどっちに乗るかと言えば、『とにかく民営化マンセー』の与党と『選挙の争点は民営化だけぢゃねーぢゃん』という野党のどちらか?規制が緩ければ緩いほど自分にとって都合がいいに決まってますから、当然堀江氏は与党サイドに回ります。ニュースサイトには「堀江氏が党公認の出馬に応じなかった」という記述がありますが、ホントは逆じゃなかったんですかね?いざという時に切れるように。
この件に関する自民党幹部のコメントを読む限り、ワタシは怪しさ満点と思うんですがどんなもんでしょう?さらに穿った見方をするなら、小泉が近未来を見据えて罠を仕掛けている…とも考えられます。きゃつは9月退陣を明言していますが、いずれ自らが総理総裁に戻ることを画策します。その時に向けて、昨年の総選挙みたいに自分の意向に逆らう者、あるいは利用価値のない者を根絶やしにするための布石を打った…というシナリオはいかが?ここでうっかりヘタなことを言えばマスゴミがネガティヴキャンペーンを展開してくれますしね。