オールスター終了。ぼっちがデフォのワタシにとってはいつ以来だろうかという同伴者あり観戦。鴎のメンバーの頭数が少ないのが少々興味を削いだが、こーいう機会でもなければチキバンやらタオルダンスやら移動チャンテやら稲葉ジャンプは体験できないのできっちり楽しんできましたょ。
そんな中で残念というかヒッジョーに腹が立ったのが、ラッキーセブンの球団歌メドレー(両リーグとも6チームの球団歌をメドレーでかけるアレ)の際、東京音頭のイントロにライトスタンドから「くたばれ讀賣」とかぶせている輩が多数いたこと。
ワタシは聴力が普通の人よりも低いため補聴器を使用しているんだが、それでもくっきりはっきり聞こえていたということは、相当数のニンゲンが「くたばれ讀賣」と歌っていたであろうことは疑いようがない。通常の公式戦でやるのならともかく、おまえらオールスターでそれやるのかと。
オールスターのスローガンを下敷きにするまでもなく、今のニッポンは「小異を捨てて大同につく」ことが求められる国情でしょうよ。お祭りとはいえそこはハズしちゃいかんと思うのですよ。試合前にいわき市職員の方がスピーチしたでしょ。マリンヴィジョンで被災地の映像が流れてたでしょ。
あれを聞いて(見て)みんなは何を感じたの?せいぜい「早く試合始まんねーかな」ぐらいしか考えてなかったんじゃないの?
選手諸氏が「自分たちには野球しかない」と言うのは当然だ。それ自体が生活の糧でもあるし、「野球を離れた自分自身に何ができるか」という明確な回答を得ない…というか考える暇(いとま)もない人々だからだ(おそらく、戦力外通告を受けたりする局面を迎えるまでは)。「野球を通じて夢と希望を…」というお約束のコメントを批判する市井の人々はそれが理解(わか)ってない。
単なる娯楽の延長線上でもいいんですよ。チケットを買ってスタジアムに足を運んで現地で飲食におカネを落としてくれれば。ただ、今年のオールスターは別モノ。東日本大震災を通じて国民がこの未曾有の危機をどう捉えるか、どう乗り越えていくかという姿勢が選手諸氏だけでなくファンにも問われていたわけですよ。
にもかかわらず「くたばれ讀賣」でしょ。もうがっかりですよ。
結局アレに乗っかってた連中にとって、今回の災害は他人事だったんだなぁと勝手に考えた次第。